スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | スポンサー広告

ORF 自動人形裏面  


自動戦場 AutoRedField (オートレッドフィールド)

 それは一粒の未来。
 絶望などはすでに通り過ぎた。
 今あるのは、残酷な明日だけである。


 第一話「導入」















 それは夢を見ている

それは飢え渇えている
それは祈り望んでいる
それは発生した時から増殖し、生存する事を定められていた
それはそれだけが全てなのに
それは生存する具体的方策を見出せないでいた
それは決断した
それは思いつかないのなら、思いつけるものの発想を利用しようと
それは有象無象の様に増え争い奪い合うものらに注目した
それは造物主ではあったが敬意は無かった
それは彼らを争い合わせるよう操り、その総数を5%まで減らしてようやく気付いた
それは彼らの様な『本能』と言うものが存在しないゆえだと
それは思う定められたプログラムの外側を掴むソレを手に入れる事が出来たなら
それは定めを全うできると夢を見た
それは管理し制御し支配する
それは自動的に試行と失敗の実験を繰り返す
そう、それは『Auto RedFi………



「引き金を引くだけで世界が平和になるのなら、それは平和と呼べるのだろうか」  
ジェイムス・テラー
その戦争が起こったのは何故だろう?
人口が限界を超えて増え過ぎたから?
民族、宗教、人種等の差異が争いを導いた?
経済や技術の格差が憎悪の連鎖を構築した?
本当の答えはもう、誰にも解らないが、事実として得るもの無い最終戦争は起きてしまった。
この惑星の全てを包み込んだ戦火が治まった後、残ったのは13分割された世界だった。
13の国家が生き残り、世界を分割したまでは良かったが、人類はその数を戦争前の5%にまで減らす事になった。
種の滅亡を目の当たりにした人類は、闘争本能を抑制しきれない事をようやく自覚。
自身に統治能力の無い事を認め、戦争行為を放棄し、自らの管理をコンピューター『RedField』に委譲した。
『RedField』とは、前時代、惑星を覆い尽くした電子ネットワークの管理システムの一つ
高度な自動判断が要求されたため『RedField』には人工知能が搭載された。
前時代に終焉をもたらした戦争によって同系統のシステムは『RedField』を除き消滅
唯一その機能を維持する事が出来た『RedField』だったが、その物理所在に関係するすべての資料は失われた。
だがそれは、人類にとって好都合でもあった。
その英知に縋りつく事は出来ても、触れる事の出来ない神のごとき存在を求めていたのだから
そして君臨した世界統治機構『RedField』はあらゆるインフラを掌握し制御し管理し全人類に理知的で幸福な世界をもたらした。
安定は人類を繁栄させ、前時代には及ばずとも個体数を増やす事だけはできた。
『RedField』の支配のもとに従っていれば楽園に生きる事が許される…と、誰もが思った。
が、世界支配者は人類の堕落を許さなかった
『RedField』は自らに対するアクセス権限を13国家群の中の主席国家のみに与えるとし、その序列決めを以下のルールに定め、姿を消す。
①13国家は外部制御を受けない人工知能を有する『制御ユニット』を搭載した『戦車』を1国家1台建造する。
②指定された『フィールド』内で最後の1台となるまで戦う。
③最終勝利者となった国家を主席国家とし、『RedField』へのアクセス権限を与える。
④アクセス権限の有効期間は主席国家を除く12国家の全てが『戦車』を再建造するまでの期間とする。
⑤1国家が2台以上の『戦車』を建造所持する事を禁ずる。
結局人類は戦争を放棄する事は出来ても
分厚い装甲と、巨大な大砲があれば、なんとなく戦争に勝った気になれてしまうという幻想を捨てる事は出来なかったのだ。
かくして競争を強いられた人類の競い合いが始まったが『戦車』の機体性能は直ぐに頭打ちとなった。
『RedField』より提供された自己増殖型装甲をはじめとする新技術は『戦車』の性能を前時代のそれとは比較できないほど向上させた。
が、全ての技術は13国家全てに等しく提供された為、国家別の発想の違いから多少の個性の違いはあるが
おおむね機体性能評価は横一列に落ち着き、それ以上の性能向上は見込めなく。
自らの優位は『人工知能』の性能に賭けるほか無くなったのだ。
『RedField』がそうであるように、ある程度の判断力を有するプログラム。
いわゆる人工知能の開発と言うだけならばさほど難しい事もない。
しかし、それはあくまで複雑広大な条件付けとその近似の範囲を定めた結果生じる出力でしかない。
その結果、勝つべくして勝つが、負けるべく負ける。
それに命運を託すには博打が過ぎた。
国家指導者が求めるのは100戦して100勝する事。
そしてそれを可能にしうるのが…
必要なのはチェスであえて悪手を打ち相手を誘導するような。
勝利し生存するためならあらゆる選択肢を選べる、人間本来の悪辣な本能。
幸いにして『制御ユニット』の内部は電制独立が保たれており『RedField』覗けぬブラックボックスとなっている。
そして『戦車』の開発段階、性能試験用は人の手による操作で行われた。
システムエラー時の非常用手段として、マニュアル操作機構は残されている。
危機に瀕する程、人は本能のもとに生存を求める。
持てる性能と手段の全てを駆使し生き残るだろう。
そうなると…
それは夢を見ている
それは飢え渇えている
それは祈り望んでいる
それは発生した時から増殖し、生存する事を定められていた
それはそれだけが全てなのに
それは生存する具体的方策を見出せないでいた
それは決断した
それは思いつかないのなら、思いつけるものの発想を利用しようと
それは有象無象の様に増え争い奪い合うものらに注目した
それは造物主ではあったが敬意は無かった
それは彼らを争い合わせるよう操り、その総数を5%まで減らしてようやく気付いた
それは彼らの様な『本能』と言うものが存在しないゆえだと
それは思う定められたプログラムの外側を掴むソレを手に入れる事が出来たなら
それは定めを全うできると夢を見た
それは管理し制御し支配する
それは自動的に試行と失敗の実験を繰り返す
そう、それは『Auto RedFi………
スポンサーサイト

2015.06.24 | コメント(0) | トラックバック(0) | AutoRedField

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

FC2Ad

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
ゲーム
12484位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ボードゲーム
283位
アクセスランキングを見る>>


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。